近年、さまざまな場面で多様性への理解が求められています。
それは、働き方においても同様です。
企業に属するよりも、個を尊重して「自分らしく働きたい」と考え、フリーランスを志す人が増えてきています。
フリーランス人口増加の実態
フリーランス人口の増加傾向は、コロナ禍をきっかけに、一気に加速しました。
クラウドソーシングサービス「ランサーズ」の「フリーランス実態調査」によると、2020年から2021年の1年間で、フリーランス人口は約1.5倍に増加しています。
これは、コロナ禍によって在宅勤務の認知度が急速に高まり、テレワークに対する社会的な理解や、リモートワークのための物理的な環境が整ってきたということが大きく影響していると考えられます。
パソコンとインターネット環境さえあれば、会社に行かなくても自分で仕事を得られるようになってきたのです。
働き方の選択肢が増えたため、企業に属する従業員としての本業に加え、副業としてフリーランスで働くという人も増えています。
フリーランスの仕事として注目されている「事務」
フリーランスというと、以前はデザイナーやシステムエンジニア、カメラマンなど、専門的なスキルを必要とする職種が多く、限られた人だけが実現できる働き方というイメージがありました。
しかし現在は、さまざまなツールの普及により、フリーランスとして働ける仕事の種類も増えています。
近年、特に注目されているのが、総務や経理などの事務職です。
事務の仕事についてまわるのが「紙の書類」ですが、最近は書類を電子化したり、パソコンで書類の閲覧や編集ができるようなクラウドシステムを取り入れるなど、ペーパーレス化が急速に進んでいます。
また、リモートワークに適したコミュニケーションツールも充実し、同僚と直接顔を合わせなくても業務を遂行できる状態になっています。
それにより、企業は事務のパートを雇って会社へ来てもらう必要がなくなり、社外へ委託する動きが出てきているのです。
つまり、「これまでに事務の経験しかない」という人にとっては、その事務スキルを活かせるチャンスが生まれており、専門スキルがなくても、在宅ワークでフリーランスに挑戦できる可能性が高まっていると言えます。
もちろん、同じ事務の仕事であっても、会社で同僚とともに行うのと、自宅で一人で行うのとでは、使用するツールも、業務の進め方も異なります。
在宅ならではのルールや、新しいアプリに対応する必要はありますが、それらに慣れ、ペースが掴めるようになれば、リモートワーク未経験の人でも、フリーランスとしてデビューすることが可能になってきています。
事務系の仕事の探し方
とはいえ、「いきなりフリーランスとして独り立ちする自信はない・・・」という人も多いことと思います。
フリーランスとして独立するには、安定して仕事を獲得できるような環境や、それを支えるスキル、あらゆることを自力でこなす覚悟が必要です。
それらを整えるために、まずは少しずつ経験と実績を積み重ねていくのが望ましいでしょう。
仕事を得る方法として一番取り組みやすいのは、求人情報サイトのリサーチでしょう。
求職者向けのお仕事探しサイトは年々増加していますが、中でも在宅ワークの求人件数は、ここ数年で急増しています。
特に、求職者のタイプや希望に沿ったサイトが次々に誕生している印象です。
例えば、「育児や家事と両立しながら仕事をしたい」という人には、次のような主婦（夫）向けの求人サイトを調べてみるのもおすすめです。
これらのサイトで紹介されているお仕事は、短時間で始められるものや、働く時間を選べるものが多いため、育児や家事をしながらでも無理なく始められるようです。
また、在宅ワーク自体が未経験でも、比較的始めやすいのもポイントです。
あるいは
といったサイトで、単発のお仕事を請け負ってみるのもよいでしょう。
これらの仕事をいくつか経験することで、フリーランスとしての手応えを感じられるようになるかもしれません。
ちなみに当社の「在宅秘書」は、「企業の一員のような立ち位置」で活躍する働き方をご提案しています。
「企業の一員のような立ち位置」なので、単発ではなく、特定の一社の専属スタッフとして、お仕事を継続的に担います。
特定の一社と長くお付き合いをすることにより、企業と秘書の間に信頼関係が生まれ、経験値が上がれば上がるほど、さまざまな業務を任されるようになります。
秘書さんの中には、専業主婦やパート勤めをしながらスタートし、経験を積み重ね、業務量を増やし、最終的にはフリーランスとして独立した人も多くいらっしゃいますよ。
