夏休みやお盆の時期は、普段とは生活ペースが変わりやすい時期です。
家族が家にいる時間が増えたり、旅行や帰省の予定が入ったり、子どもの学校や幼稚園がお休みになったり。
在宅ワークでは、いつも通りの時間に仕事をすることが難しくなることもあります。
そこで今回は、勤務中の在宅秘書さんに「生活ペースが不規則になりがちな時期の働き方について、意識していることや実践していること」を聞いてみました。
回答には、それぞれの家庭や生活環境に合わせたさまざまな工夫が寄せられました。
多かったのは「前倒し」と「早めの共有」
今回の回答で特に多かったのが、予定を早めに把握し、仕事を前倒ししておくという工夫です。
- 締め切りを考慮して、早めにできる仕事は進めておく
- 休みを取る予定がある場合は、早めに企業へ連絡する
- 子どもの送迎など、仕事に影響しそうな予定は事前に共有する
- Googleカレンダーなどを使って、タスクとスケジュールを管理する
- イレギュラーが発生した場合も、なるべく早く伝える
予定の直前になって「どうしよう?」と考えるのではなく、予定が分かった時点で、仕事への影響を考えておく。
これが、不規則な時期を乗り切るための大きなポイントになっているようです。
そして、もう一つ大切なのが、「いつもと違うこと」を早めに共有することです。
在宅ワークでは、お互いの姿が見えないからこそ、「この日はいつもと違う」という情報が共有されているだけでも、企業側は安心できます。
そして、早めに伝えてもらえれば、「この仕事は先にお願いしておこう」「納期を少し調整しよう」といった対応も考えやすくなります。
予定変更そのものよりも、突然知らされることのほうが、仕事には影響しやすいのです。
だからこそ、「迷惑をかけるかもしれないから言いづらい」と迷うのではなく、分かった時点で相談することが、結果的に仕事をスムーズに進めることにつながります。
「普段のペースを崩さない」という人も
一方で、あえて仕事のペースを変えないという回答もありました。
- 家族の不規則なペースに流されない
- なるべく普段通りのルーティンで働く
- 自分の仕事のペースは変えない
- いつも通り、朝にタスクを確認し、就寝前に振り返る
- 頑張りすぎず、メリハリをつけて仕事をする
生活が変則的になるからといって、仕事までそれに流される必要はありません。
予定が変わる時期に「何があっても普段通り」とするのは簡単ではありませんが、起床時間や仕事を始める時間、タスク確認の習慣など、変えない部分をあらかじめ決めておくことで、生活全体が大きく崩れるのを防ぐことができます。
一方で、何でも普段通りにしようと頑張る必要もありません。
「休むときは休んで、メリハリをつける」
「やれることをやる。やれないときにはやらない」
という回答もありました。
状況に合わせて、力を入れるところと抜くところを決める。
これも、長く無理なく働くための大切な考え方なのではないでしょうか。
大切なのは、「普段通りにすること」そのものではなく、自分にとって仕事を続けやすいペースを知り、それを無理のない範囲で維持することなのかもしれません。
自分が集中できる時間を見つけておく
今回の回答では、早朝や夜など、家族の活動が少ない時間を仕事にあてるという工夫も目立ちました。
- 家族が寝ている早朝のうちに仕事をする
- 子どもの就寝後に仕事をする
- 少し空いた時間があれば、できる仕事を進める
- 家族に仕事をする時間を伝え、自室などで集中する
そんな回答からも意識していただきたいのは、「自分はいつ、どこで一番集中できるのか」を普段から知っておくことです。
在宅ワークでは、必ずしも「長い時間仕事をする=仕事が進む」ではありません。
たとえば、
- 朝のほうが頭がスッキリしている
- 家族が出かけている時間なら集中できる
- 自室に入ると仕事モードになれる
など、人によって集中しやすい条件は違います。
特に猛暑の時期は、時間が固定されない業務であれば、自分が効率よく働ける時間帯に集中して作業するのも一つの方法です。
「暑い時間帯に無理をするより、比較的涼しい早朝に重要な仕事を終わらせる」といった感じで、自分のパフォーマンスを基準に仕事時間を考えてみてもいいでしょう。
家族に「仕事の時間」を伝える
お子さんのいる秘書さんからは、家族との過ごし方についても具体的な工夫が寄せられました。
- 「午前中は仕事をする」と家族に宣言する
- 「○時までは集中させて」と具体的な時間を伝える
- 子どもには、仕事の時間にゲームなどをしてもらう
- 仕事をする横で子どもにも宿題をさせ、家族で集中する時間を作る
- 仕事中は子どもにお弁当を持たせて児童館で遊んでもらう
- 必要に応じて実家などに子どもを預ける
- 子どもと過ごす日をあえて作り、その日は仕事を休む
中には
「私の仕事中は子ども二人(高校生)も勉強をしているため、皆が同じ部屋にいますが、まるで職場か塾の自習室のような静けさです!
とても集中できます」
といった回答もありました。
「子どもが夏休みの間は、仕事と育児は両立できないのでは?」と気になる方もいらっしゃると思います。
ただ、ここで一つお伝えしたいのは、在宅で仕事をしているからといって、家族に遠慮しすぎなくてもいいということです。
出社して働いていたら、「家族が家にいるから、仕事を中断しよう」とはなかなかできませんよね。在宅でも同じです。
在宅でも、仕事は仕事。
「今は仕事をする時間」と家族に伝え、仕事をしている姿を見せることも、時には大切ではないかと思います。
小さなお子さんでも、母親が毎日パソコンに向かって仕事をしている姿を見ていれば、幼いながらに「今お母さんは忙しいんだ」と少しずつ理解し、その環境に慣れていくものです。
これは当社のスタッフ全員が実証済みですし、過去の先輩秘書さんの多くも同じことをおっしゃっています。
もちろん、年齢や家庭の状況によって対応は変わります。
最初から完璧な環境を作ろうとするのではなく、家の中に「仕事をする時間がある」という習慣を少しずつ作っていくことを意識してみてもいいかもしれません。
そのうち、お子さん自らが、周囲に「うちのお母さんは家でパソコンで仕事をしているんだ」と言ってくれるようになるはずです。
「自分の状況」を普段から伝えておく
もう一つ、在宅で企業と仕事をする上でおすすめしたいのが、普段から自分の生活状況をそれとなく共有しておくことです。
もちろん、プライベートなことを詳しく伝える必要はありません。
たとえば、
「子どもの学校行事がこの時期に多い」
「夏休みは家族の予定が増える」
「毎年この時期は帰省する」
「家族の予定によっては、夜に仕事をすることがある」
など、自分の働き方に影響する可能性があることを、普段の会話の中で伝えておきます。
これは、休みを取りやすくするための「根回し」ということではありません。
普段から自分の状況を知ってもらっておくことで、いざ働き方が変わったときにも、相手に理解してもらいやすくするためです。
普段は午前中を中心に働いている人が、ある日突然「今日は夜に仕事をします」と伝えるよりも
「午前中の業務が難しい時は、夜の時間を使って仕事をすることがあります」
と日頃から知ってもらっていた方が、相手も状況をイメージしやすくなります。
在宅ワークでは、相手に自分の生活が見えないからこそ、必要な情報は普段から少しずつ共有しておくことが安心につながります。
「不規則な時期=無理をする」ではない
今回の調査から見えてきたのは、不規則な時期をうまく乗り切るために、特別な方法が必要なわけではないということです。
皆さんの回答を拝見すると
- 予定が分かったら早めに段取りする
- 前倒しできる仕事は早めに進める
- 必要なことは早めに企業へ共有する
- 自分が集中できる時間や場所を知っておく
- 家族にも仕事の時間を伝える
- 普段のルーティンを大切にする
- 無理なときは無理をせず、休む
といった、日頃からできる小さな工夫ばかりです。
そしてもう一つ、「完璧に仕事と生活を両立しよう」としすぎないことも大切といえます。
生活ペースが変われば、仕事の仕方も多少変わって当然です。
朝に集中して仕事を進める日があってもいいし、短時間でできる仕事を中心にする日があってもいい。
反対に、今日は仕事をしっかり進める、と決める日があってもいいでしょう。
その時々の状況に合わせて、自分で仕事の仕方を調整できるのが、在宅ワークの大きなメリットだからです。
まとめ
いかがでしょうか?
生活ペースが不規則になりやすい時期に大切なのは、その時になって慌てて対応することのないよう、
「私は朝が一番集中できる」
「この場所なら仕事が進む」
「このくらい前に予定を共有すれば調整できる」
「家族にはこう伝えるとうまくいく」
という、自分なりの働き方の型を普段から作っておくことではないかと思います。
そうしておけば、夏休みや旅行、帰省などの予定が入ったときにも、「どうしよう」と一から考える必要がなくなります。
今回の調査でも、秘書さんたちはそれぞれの生活に合わせて、仕事の時間や家族との過ごし方を工夫していました。
在宅ワークは、「いつでも自由に働ける仕事」ではなく、自分で仕事と生活のバランスを調整しながら働く仕事でもあります。
だからこそ、他の人の働き方をそのまま真似する必要はありません。
今回の回答の中から「これなら自分にもできそう」と思うものがあれば、ぜひ参考になさってみてください。
そして、自分にとって無理なく仕事を続けられる方法を、少しずつ見つけていただきたいと思います。




