在宅ワークに履歴書は不要?志望動機の書き方や面接の注意点は?

在宅ワークお役立ち情報

求職活動において、必要になるのが履歴書です。
お仕事探しをしている方なら、一度は履歴書を作成したことがあるのではないかと思います。

履歴書と言えば、「必ず手書き」「記載ミスをしたら書き直し」といったイメージもありますね。
それを考えただけで、一から作成するのは気が重いと考える方もいるかもしれません。

しかし最近は、さまざまな手段でお仕事探しができるようになり、それに伴って、履歴書の要不要や、自身の状況を伝える方法も多様になってきています。
例えば、企業のホームページの「採用エントリーフォーム」へ、履歴書に相当する情報を入力するケースや、ExcelやWordを使って作成した履歴書ファイルを、メールで送付するケースもあります。

これが在宅ワークの求職になると、さらに多様化し、業務内容や職種によっては履歴書自体が不要な場合もあります。

在宅ワークのタイプ別選考プロセス

在宅ワークの仕事内容はいくつかに分類され、それぞれに採用プロセスが異なります。
ここでは、大きく4つのタイプに分けています。

【タイプ1】アンケートモニターなど

数問~数十問の質問にスマートフォンで回答したり、モニターとして商品を試した後、アンケートに答えるといったお仕事がこのタイプになります。

スキマ時間に行うことができ、手軽に始められるため、人気の在宅ワークです。
また、報酬ではなく、ポイントやギフトカード等による謝礼が支払われることが多いのも特徴です。

こういった在宅ワークの場合、履歴書や職歴書の提出を要求されることはまれで、面接も実施されないことがほとんどです。
企業としては、とにかく多くの人に参加してもらいたいため、氏名やメールアドレス等の基本情報を登録し、本人確認が完了すれば、誰でもすぐに始めることができます。

【タイプ2】手順に沿ったデータ入力など

ルールに従って大量のデータを入力するようなお仕事や、音声データの聞き起こし、指定された文字数で記事を作成するお仕事などがこのタイプです。

このような在宅ワークを希望する場合は、簡易的な審査が行われることが多いです。
ただ、審査と言っても、職歴や志望動機、自己PRを見るというよりは、「納期に間に合うか」「提示した報酬で受けてもらえるか」といった、どちらかと言えば条件面の選考が重要になってきます。

「責任を持って仕事をやり遂げてもらえそうか」という点で、応募者のプロフィールシートを確認する場面もありますが、内容としては簡易的なものであることが多いようです。

比較的スキルを問わず、未経験者でも挑戦しやすいお仕事が多いため、企業としては、たくさんの応募者から、より自社の希望条件に合う人を選ぶという傾向があります。

【タイプ3】企業の依頼に応じて行う仕事など

このタイプは、企業の依頼に応じて、さまざまな業務を行います。

例としては、一般事務や資料作成等のサポート業務全般、カスタマーサポート、人事、経理などがあげられます。
また最近は、SNSの投稿や管理といった業務も増えています。

これらのお仕事は、未経験者では務まらないことも多いため、応募者の過去の経験や業務スキルを確認すべく、履歴書や職務経歴書の提出を求められたり、面接が行われることがほとんどです。

自分のことを企業へしっかり伝えるためには、書類の書き方を工夫するだけでなく、自己PRを練り、面接の場で効果的にアピールできるよう準備する必要があるでしょう。

【タイプ4】高度な専門スキルを要する仕事など

Webやシステム開発、デザイン、翻訳など、専門的なスキルを要するお仕事がこのタイプです。
これらはフリーランスとして活動している人が多いジャンルでもあり、実績がすべてと言っても過言ではありません。

そのため、志望動機はさほど重視されず、なんと言ってもプロとして仕事を任せられるかどうかが重要になります。

職歴を分かりやすく整理し、職種によっては過去の成果物を見せられるように準備するなど、相手(企業)に信頼してもらえるよう
しっかりアピールする必要があります。

面接が行われるケースもありますが、審査のためというよりは、面談といった位置づけでこれまでの実績を確認されたり、条件面で折り合いがつくかどうかを話し合うことが多いと言えます。

在宅ワークへ応募する時に必要な準備とは?

上記のように、在宅ワークにおいても、そのタイプによっては、書類の提出や面接の準備が必要になります。
基本的には、一般的な就職活動の準備と変わりありませんが、在宅ワークならではの留意点もあります。

履歴書・職務経歴書

通常の書式を用い、記載例に従って必要事項を記入すれば問題ありません。

ただ、在宅ワークの求職活動においては、職歴の欄には、正社員としての勤務歴だけでなく、業務委託やパート・アルバイトの経験も、積極的に記入するとよいでしょう。

在宅ワークの契約形態はさまざまであり、実際のところ、正社員契約はまだ少ないのが実情です。
当然ながら、社員としての働き方と、業務委託としての働き方は異なるため、多様な働き方を経験しているということが、相手企業へのアピールポイントになることもあります。

正社員の勤務歴においても、リモートワークの経験がある場合や、副業として在宅で働いた経験があれば、ぜひ書いておきたいところです。
リモートワークでは、出社時とは異なるコミュニケーションが求められます。リモート環境での業務実績を伝えることで、企業側のコミュニケーション面の不安を取り除くことができるでしょう。

また、職務経歴書の書き方にも工夫が必要です。
過去の業務内容とともに、パソコン面のスキルや使用経験のあるITツール等も記載しておくと、支障なく在宅ワークを遂行できるとアピールすることができます。

志望動機

上記の【タイプ3】のような在宅ワークの場合は、志望動機が比較的重視されます。
企業の事業に深く関わるような業務が多いためです。

条件面の良し悪しだけでなく、なぜその会社を志望するのか、なぜその仕事をしたいのかを、しっかり整理しておきましょう。

志望動機の書き方で注意すべきなのは、自分の思いや、やる気だけをアピールしないことです。
熱意ばかりで、独りよがりな文章にならないよう気をつけましょう。

過去の職歴を絡めながら、自分ができること、相手(企業)に貢献できることを記載し、自分を採用することによる相手のメリットを伝えられれば理想的です。

面接

在宅ワークでも、コロナ禍以前は対面面接も多くありましたが、最近はZoomなど、オンラインで行われることが多くなりました。

オンライン面接は、従来の対面面接と比べ、移動の手間がない分、日程調整がしやすく、スピーディーに進むのが特徴です。
「明日、Zoom面接できますか?」といった具合に、急遽、実施されることもあります。

そのため、土壇場になって慌てないよう、応募段階から面接をイメージするなど、準備は早めに行っておくと安心です。

リモート面接については、こちらでも詳しく解説しています。

在宅ワークで求職活動を行うときに重要なのは、「いかに信頼してもらえるか」という視点です。
相手の顔が見えづらい分、対面の人間関係では行わないような雑な対応、失礼な対応も、時に起こり得ます。

どんなに丁寧な履歴書を用意しても、メールの文面、言葉遣いひとつで、その人の印象が決まってしまうということも、往々にしてあるのです。
あるいは、Zoomの面接に1分遅刻しただけで、不採用になってしまったという例も実際にありました。

逆に言えば、ごく当たり前の事をきちんと行うだけで、他の人と差別化できるということでもあります。
「在宅の仕事だから」「顔が見えないから」と手を抜かず、迅速丁寧な対応を心がけましょう。

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